鐘塔しゅとう)” の例文
狐にかされたような顔をして茫然ぼうぜんと塔を出る。帰り道にまた鐘塔しゅとうの下を通ったら高い窓からガイフォークスが稲妻いなずまのような顔をちょっと出した。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その中間をつらねている建物の下をくぐってむこうへ抜ける。中塔とはこの事である。少し行くと左手に鐘塔しゅとうそばだつ。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)