トップ
>
鎧袖一触
>
がいしゅういっしょく
ふりがな文庫
“
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)” の例文
それらのあらゆる論告のはしくれは、かくのごとく一掃されて
灰燼
(
かいじん
)
になる。すべてのへりくつは論理の
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)
で解決される。
死刑囚最後の日
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
鮭かも知れないと思う途端に、沖へのして、太い人造を
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)
という威勢で切って行ってしまった。
河鱸遡上一考
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
肉体が疲れて意志を失ってしまったときには、
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)
、修辞も何もぬきにして、
袈裟
(
けさ
)
がけに人を抜打ちにしてしまう場合が多いように思われます。悲しいことですね。
女の決闘
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「かんが川は、
筑摩
(
ちくま
)
の支流で、越ゆるに難儀なほどではない。城兵の半分を向けても、おそらく
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)
でしょう。——むしろ、近々と引き寄せて、全力でこれを撃つべきです」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さすがは!」と、寂心は
賞
(
ほ
)
めそやした。「早やお胸にそこまでの御寸法があるものを、いらざることを申しあげました。仰せのごとく、
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)
、もはや恐れるものはございませぬ」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
この勝頼が眼には織田の三万は、声のみの虚勢、徳川の七、八千などは、
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)
にも値せぬ。何をさまで怖れるか、勝頼には
解
(
げ
)
せぬ。……
跡部
(
あとべ
)
ッ、
大炊介
(
おおいのすけ
)
ッ、そちの思案はどうだ、
憚
(
はばか
)
らずいえ
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鎧
漢検準1級
部首:⾦
18画
袖
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
触
常用漢字
中学
部首:⾓
13画
“鎧袖一触”で始まる語句
鎧袖一触的