“がいしゅういっしょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
鎧袖一触100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「かんが川は、筑摩ちくまの支流で、越ゆるに難儀なほどではない。城兵の半分を向けても、おそらく鎧袖一触がいしゅういっしょくでしょう。——むしろ、近々と引き寄せて、全力でこれを撃つべきです」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さすがは!」と、寂心はめそやした。「早やお胸にそこまでの御寸法があるものを、いらざることを申しあげました。仰せのごとく、鎧袖一触がいしゅういっしょく、もはや恐れるものはございませぬ」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この勝頼が眼には織田の三万は、声のみの虚勢、徳川の七、八千などは、鎧袖一触がいしゅういっしょくにも値せぬ。何をさまで怖れるか、勝頼にはせぬ。……跡部あとべッ、大炊介おおいのすけッ、そちの思案はどうだ、はばからずいえ
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)