“錦帯橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんたいばし60.0%
きんたいきょう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……いや驚きました。調子に乗って無我夢中でやっていましたが、今日はそもそも何十里ばかり駈けましたろう。まっすぐにのばすと岩国いわくに錦帯橋きんたいばしまで行っているかも知れん」
その前に岩国の錦帯橋きんたいばし余儀よぎなく見物して、夫れから宮島を出て讃岐の金比羅こんぴら様だ。多度津たどつに船が着て金比羅まで三里と云う。行きたくないことはないが、金がないから行かれない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
石橋の一つは断橋で、一つは錦帯橋きんたいきょうであるが、この物語に関係のあるのは、その第一橋で、そこには聖祖帝の筆になった有名な断橋残雪の碑がある。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
錦帯橋きんたいきょうの月の景色を、長谷川が大道具で見せたように、ずらりとつながって停留していた幾つとない電車は、大通りを廻り舞台。事の起った車内では、風説うわさとりどり。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)