錦帯橋きんたいばし)” の例文
「……いや驚きました。調子に乗って無我夢中でやっていましたが、今日はそもそも何十里ばかり駈けましたろう。まっすぐにのばすと岩国いわくに錦帯橋きんたいばしまで行っているかも知れん」
その前に岩国の錦帯橋きんたいばし余儀よぎなく見物して、夫れから宮島を出て讃岐の金比羅こんぴら様だ。多度津たどつに船が着て金比羅まで三里と云う。行きたくないことはないが、金がないから行かれない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
周防すおう錦帯橋きんたいばし、木曾の桟橋かけはし、それにこの甲斐の猿橋」