“鋼条（ワイヤー）” の例文
と、突然、後部の巻揚機（ウインチ）ががら／＼と凄（すさま）じい響を出して、その五六本の鋼条（ワイヤー）の先に吊（つ）るした鈎（かぎ）づきの滑車が弾薬庫にする／＼と滑りこんだ。それを真つ先に見つけたのは掌砲長（しやうはうちやう）だつた。
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) ／ 宮原晃一郎(著)
ドレゴ君、ここを見給え、この籠みたいなもの——上からぶら下っていると見えて鋼条（ワイヤー）が光っているが、これは海中へ投げこまれた別のテレビジョン送影機だぜ。あ、あそこにも見える。
地球発狂事件 (新字新仮名) ／ 海野十三、丘丘十郎(著)