銀盌ぎんわん)” の例文
と命じ、そのまに侍女の手で大よろいを脱ぎ、常の華奢姿かしゃすがたにかえた。そして銀盌ぎんわん一杯の酒をぐうっと飲みほすと、脇息を枕に
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ、おさいノ局と小女房が、銚子をもって来た。酒は、なみなみと銀盌ぎんわんがせ、三こんほど、息もつかずに傾けて
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)