鉄台かなしき)” の例文
山上にまで、テンカン、テンカン、こだましてきたのはここの鎚音つちおと鉄台かなしきの響きにちがいない。手を休めた三人の鍛冶工は、鼻の穴から目ヤニまですみにした真っ黒けな顔を揃えて、智深の姿を見まもった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)