釘締くぎじめ)” の例文
と助七は才槌をり上げ、力に任せて何処という嫌いなく続けざまに仏壇を打ちましたが、板にきずが付くばかりで、止口とめぐち釘締くぎじめは少しもゆるみません。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と才槌をひっさげて、よろめく足をみしめ、棚の側へ摺寄って行灯あんどうの蔭になるや否や、コツン/\と手疾てばや二槌ふたつちばかり当てると、忽ち釘締くぎじめの留は放れて、遠州透はばら/″\になって四辺あたりへ飛散りました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)