金入かねい)” の例文
駒飼こまかい宿しゅく辻堂つじどうで、ちょっとおびをしめなおしているあいだに、あなたがたおふたりが、足もとへおいたわたしの金入かねいれをお持ちになってかけだしたので
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もちろんどの河童も目金めがねをかけたり、巻煙草まきたばこの箱を携えたり、金入かねいれを持ったりはしているでしょう。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「あれッ、そのふところに見えます金入かねいれが、たしかに、わたしの持っていたつつみでございます」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤吉郎のふところに、彼女がさし入れた金入かねいれの巾着きんちゃくが残っていた。それも分らないほど酔っている聟どのでもない。しかし、それではッとしたりするほど初心うぶな聟どのでもない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)