“野館”の読み方と例文
読み方割合
のだち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足柄下郡の聖山から箱根街道に沿った鷹巣山へ野館のだちを移したということで、これできっぱりと風摩と縁切りになったものと、ひとりぎめして安心していたのだったが
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
遠江の橋本宿は吾妻鏡あづまかがみにも見える遊女の本場だが、気がむけばそのまま遠江まで足をのばすという寛濶さで、馬で疲れると、行きあう馬をひったくり、群盗の野館のだちのあるところは
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
遠江とおとうみの橋本宿は吾妻鏡にも見える遊女の本場だが、気がむけばそのまま遠江まで足をのばすという寛濶さで、馬が疲れると自分のを捨てて通りがかりの馬をひったくり、群盗の野館のだちのあるところは
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)