野禽のどり)” の例文
お蘭は、世の中の雑音には極めておびやすただ一人、自分だけ静な安らかなひとみを見せる野禽のどりのような四郎をいじらしく思った。彼女かのじょはこの人並でないものに何かといたわりの心を配ってやった。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)