醜態ぶざま)” の例文
玉菊のお吉でござんすなどと、大口を叩くお前だが、やっぱり女十八番の、喚いて泣いて胸倉を取って、こづき廻して引っ掻いて……という醜態ぶざまをさらすそうな。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし、三四日するうちに、そこには何もなくなり真裸まるはだかな、穴だらけな、醜態ぶざまな土地が残された。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
「敵に数倍する勢を擁しながら、しかも城中から出てきた兵に不意を衝かれるとは何たる醜態ぶざまだ」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)