酒腸しゅちょう)” の例文
「いや、この俊基は、家にあっても、常々、人の半分も眠れば足りる性分。それに夜前やぜんは、つい大酒したゆえ、早暁の気を吸って、酒腸しゅちょうを醒まそうと思うてな」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
琵琶のは、玄々淙々げんげんそうそう、人々の酒腸しゅちょうをいちばい多感にした。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)