酒糟さけかす)” の例文
疲労と酒糟さけかすに酔ったようにしどろもどろになって、言葉と言葉とのあいだに大空間と大暗黒とを暗示したような黒い割け目を生じた。
李典は、書簡を持たせて、使奴につかえば似合う。満寵まんちょうには、酒糟さけかすでも喰らわせておき、酒樽のタガを叩かせておくとちょうどいい。徐晃じょこうは、いぬころしに適任だ。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)