都振みやこぶり)” の例文
小路、露地や、背戸や、竹垣、生垣、妻戸、折戸に、そっと、人目を忍んで寄添う風情に、都振みやこぶりなる雪女郎の姿が、寒くば絹綿を、と柳にささやき、冷い梅のつぼみはもとより、行倒れた片輪車
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)