フサ)” の例文
平野で止つた村には、野にフサはしい変化が伴ひ、山の盆地に国を構へた地方では、山の臭ひをこめた物語に変つて行つた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
人各、フサふ所がある。研究法を以て、研究の最後と見、方法論を以て窮竟地と考へない以上、啓蒙的な意義に於ける正確さをも含んでの論証法の形式を、第一義に置いてばかりも居られない。
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)