遠里とおざと)” の例文
また振返って見れば、山の裾と中空との間に挟まって、宙に描かれた遠里とおざとはてなる海の上に、落ちく日のくれないのかがみに映って、そこにわだかまった雲の峰は、海月くらげが白く浮べる風情。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)