道醇どうじゅん)” の例文
抽斎のこの弱点はたまたま森枳園がこれを同じうしていた。枳園の寿蔵碑ののちに門人青山あおやま道醇どうじゅんらの書した文に、「夏月畏雷震かげつらいしんをおそれ発声之前必先知之はっせいのまえかならずさきにこれをしる」といってある。枳園には今一ついやなものがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)