過重かちょう)” の例文
しかもその一点が動くと云う感じを過重かちょうならしめぬくらい、いなその一点の動く事それみずからが定寂じょうじゃくの姿を帯びて
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
俗社会の義理を過重かちょうする姉に比べて見ると、彼はあわれなものに対する好意すら失なっていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)