迂腐うふ)” の例文
余が苦心せし墨使ぼくし応接、航海雄略等の論、一も書載せず。ただ数箇所、開港の事をほどよく申べて、国力充実の後打攘しかるべしなど、わが心にも非ざる迂腐うふの論を書付けて口書とす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ただ数個所開港のことをほどよく申し述べて、国力充実の後、お打ち払ひしかるべくなど、わが心にもあらざる迂腐うふの論を書きつけて口書となす。われ、言ひて益なきを知る。ゆゑにあへていはず。
留魂録 (新字旧仮名) / 吉田松陰(著)