“轡(ぐつわ)” の例文
「かな轡(ぐつわ)を噛まされてな」と万吉が云った、「どれほど袖の下をつかまされたか知らねえが、お役人衆はやつらに酒まで運んでるぜ」
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
密(ひそ)かに忠次を呼び入れて、「汝の策略は最も妙、それ故に他に洩れるのを慮って偽り怒ったのだ」と云って秘蔵の瓢箪板(ひょうたんいた)の忍び轡(ぐつわ)を与えた。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ひとりが喉輪(のどわ)へ腕をかけて締めつけると、ひとりは逸早く手ぬぐいを取って猿轡(ぐつわ)をかける。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)