“輪島(わじま)” の例文
紅(べに)がら色の帆(ほ)に、まんまんたる風をはらんだ呉服船はいま、能登(のと)の輪島(わじま)と七つ島(じま)の間(あいだ)をピュウピュウ走っている——
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山奥の仕事であるから、そうして多くは雑器を作るのであるから、あの輪島(わじま)のようなまたは会津(あいづ)のような華(はなや)かな名は伝っていない。もっと田舎くさい仕事をする。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「おとなしく素(す)ッ裸(ぱだか)になッちまえ、体だけは、ここから輪島(わじま)の磯(いそ)へながれ着くようにほうりこんでくれる」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
就中(なかんずく)能登の輪島(わじま)は盛な生産地であり、これに次いで加賀の山中(やまなか)があります。金沢も上ものを作る所として知られます。しかしこの国の漆器といえば誰も輪島を筆頭に挙げるでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)