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輓歌
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ばんか
ふりがな文庫
“
輓歌
(
ばんか
)” の例文
姫の長き髮はこれを
截
(
き
)
り、その身には生きながら凶衣を被らしめ、
輓歌
(
ばんか
)
を歌ひ
鯨音
(
かね
)
を鳴し、
法
(
かた
)
の如く假に
葬
(
はうむ
)
りて、さて天に
許嫁
(
いひなづけ
)
せる人となりて蘇生せしむ。是れ式のあらましなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
汽船の
凱歌
(
がいか
)
は帆船にとっては
輓歌
(
ばんか
)
であった。
黒船前後
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
僧等は幾
襲
(
かさね
)
の美しき衣を脱がせて、姫を
柩
(
ひつぎ
)
の上に臥させまつり、下に白き
希
(
きれ
)
を覆ひ、上に又
髑髏
(
どくろ
)
の
文樣
(
もんやう
)
ある黒き布を重ねたり。忽ち鐘の音聞えて、僧等の口は一齊に
輓歌
(
ばんか
)
を唱へ出しつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
友の群は劇場の
舞群
(
ホロス
)
の如くこれに和せり。まことに此歌は其辭卑猥にして其
意
(
こゝろ
)
放縱なり。さるを我はこれを聞きて
輓歌
(
ばんか
)
を聞く思ひをなせり。老は至らんとす。少壯の火は消えなんとす。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
輓
漢検1級
部首:⾞
14画
歌
常用漢字
小2
部首:⽋
14画
“輓”で始まる語句
輓近
輓
輓回
輓詩
輓馬
輓子
輓今
輓牛