蹴退けの)” の例文
それを、柳に濡色な艶々つやつやと黒いのを、みしとんで、突立つったったのが、あと足で蹴退けのけるとひとしく
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じっと見定めた葉之助は、几帳をパッと蹴退けのけるや、ヒラリと内へ躍り込んだ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)