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蹙
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ちぢ
ふりがな文庫
“
蹙
(
ちぢ
)” の例文
乱濤の間に通り抜けて、イオリが滝へかゝると、峡谷は
蹙
(
ちぢ
)
まつて、水は大振動を起した、遠くの空には高い峯々が、天を衝いて、ぐるぐると眼の前を回転する、崖の上からは、石が覗いて
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
黙示録に「天は巻物を
捲
(
ま
)
くが如く去り行く」と歌うたも無理はない。青空は今南の一軸に巻き
蹙
(
ちぢ
)
められ、
煤煙
(
ばいえん
)
の色をした雲の大軍は、其青空をすら
余
(
あま
)
さじものをと南を指してヒタ押しに
押寄
(
おしよ
)
せて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
神河内の在るところは
氷柱
(
つらら
)
の如き山づたいの日本アルプスの裏で、信濃南安曇郡が北に
蹙
(
ちぢ
)
まって奥飛騨の称ある、飛騨
吉城
(
よしき
)
郡と隣り合ったところで、南には
徳本
(
とくごう
)
峠——松本から
島々
(
しましま
)
の谷へ出て
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
蹙
漢検1級
部首:⾜
18画
“蹙”を含む語句
顰蹙
窘蹙
一顰一蹙
打蹙
窮蹙
蹙縮然
蹙足爺
蹙面