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跳梁
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てうりやう
ふりがな文庫
“
跳梁
(
てうりやう
)” の例文
石で叩き殺した
下手人
(
げしゆにん
)
の見當もつかぬうちに、お月樣は一と晩毎に痩せて、江戸の街もやがて惡魔の
跳梁
(
てうりやう
)
に都合の良い、闇夜續きになつて行きます。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
併
(
しか
)
し、事件はこれが本當の發端でした。兇賊の一團、黒雲五人男の
跳梁
(
てうりやう
)
と、錢形平次の死鬪は、これを皮切りに展開されたと言つてもよかつたのです。
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何々五人男といふ群盜が、江戸の
綱紀
(
かうき
)
の亂れに乘じて、勇侠者流のやうな顏して
跳梁
(
てうりやう
)
した頃のことです。
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さういふ平次も、黒雲五人男の
跳梁
(
てうりやう
)
に任せて、影もつかめない昨今を、珍らしく腐り續けてゐたのです。
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
輕捷
(
けいせふ
)
で圖太くて、風の如く去來する怪盜鼬小僧の
跳梁
(
てうりやう
)
は、この春の町方一統、手を燒いて居たのです。
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
秋の
單衣
(
ひとへ
)
がひどく潮垂れて、調度のないガランとした住居は、
蟋蟀
(
こほろぎ
)
の
跳梁
(
てうりやう
)
に任せた姿です。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎はこれだけ
請
(
う
)
け合つたに
拘
(
かゝは
)
らず、熊五郎の
跳梁
(
てうりやう
)
が次第に激しくなりました。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人を斬ること
人參
(
にんじん
)
牛蒡
(
ごばう
)
の如き惡鬼が、秋から春へと
跳梁
(
てうりやう
)
し始めたのです。
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夜廻りを
増
(
ふや
)
し、
時候
(
しゆん
)
外れの火の番を置き、
鳶
(
とび
)
の者まで動員して、曲者狩に努めましたが、冬からの
跳梁
(
てうりやう
)
を指を
啣
(
くは
)
へて眺めるばかり、
嘗
(
かつ
)
て曲者の姿を見た者もなく、よしんば見た者があるにしても
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“跳梁”の意味
《名詞》
跳梁(ちょうりょう)
跳ね回ること。
特に悪者などがのさばること。
(出典:Wiktionary)
跳
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
梁
漢検準1級
部首:⽊
11画
“跳梁”で始まる語句
跳梁跋扈
跳梁権
跳梁奔馳