足刻あしきざ)” の例文
そのとき、たたたたと小走りな足刻あしきざみが遠くから聞えた。かたく人払いを命じられているので、杉戸口すぎとぐちまで来ると、当然、その跫音あしおと小姓溜こしょうだまりのとがめに会って、さえぎられているふうである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)