趙甌北てうおうほく)” の例文
趙甌北てうおうほくの「論詩」の七絶はこの間の消息を伝へたものであらう。芸術は妙に底の知れない凄みを帯びてゐるものである。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
今人をののしるの危険なることは趙甌北てうおうほくの「簷曝雑記えんばくざつき」にその好例ありと言ふべし。南昌の人に李太虚りたいきよと言ふものあり。明の崇禎そうてい中に列卿れつけいる。国変に死せず。李自成りじせいくだり、清朝定鼎ていていの後、脱し帰る。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)