赤穴あかな)” の例文
菊花の約——旅先で重病にかかった赤穴あかな宗右衛門という武士は、丈部はせべ左門という学者から手厚い看護をうけ、やがて二人は義兄弟のちぎりをむすぶ。
雨月物語:04 解説 (新字新仮名) / 鵜月洋(著)
菊花の約——旅先で重病にかかった赤穴あかな宗右衛門という武士は、丈部はせべ左門という学者から手厚い看護をうけ、やがて二人は義兄弟のちぎりをむすぶ。
此の日比、左門はよき友もとめたりとて、日夜ひるよるまじはりて物がたりすに、赤穴あかな四〇諸子百家しよしひやくかの事四一おろおろかたり出でて、問ひわきまふる心おろかならず。
賢弟とわかれて国にくだりしが、国人くにびと大かた経久がいきほひにきて、塩冶えんやめぐみかへりみるものなし。従弟いとこなる赤穴あかな丹治、富田の城にあるをとむらひしに、利害を説きて吾を経久にまみえしむ。