赤地あかじ)” の例文
店の前に立てた、赤地あかじに白くそめ出した長いはたが、氷をふくんだような朝の風に、はたはたと寒そうに鳴っていました。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
赤地あかじはらっぱで、三ちゃんや、とくちゃんや、ゆうちゃんたちが、になって、べいごまをまわしていました。
こま (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これだけな、赤地あかじの出た上へ、何かこうぼんやりうずくまったものがある。」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昼間ひるま子供こどもたちのあそんだ、赤地あかじはらには、むしこえが、いっぱいでありました。
こま (新字新仮名) / 小川未明(著)