貴様あなたさま)” の例文
旧字:貴樣
しかるに貴様あなたさまとの関係と同じく矢張やはり男の家で結婚を許さない、そのめ男はつひに家出して今は愛宕町あたごちやう何丁目何番地小川方をがはかたに二人して日蔭者ひかげもの生活くらしをして居る。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そこで如何いかなることがあつても貴様あなたさまにはと誓つて居たけれどそのちかひも捨て義理も忘れてお願ひ申すのである、何卒どうか二十円だけ用意して明晩みやうばん来てれまいか——といふのである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)