“貴下様”の読み方と例文
読み方割合
あなたさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(旦那、このを一人願われませんでござりましょうか。内々うちうちのもので、客ではござりません。お部屋へ知れますと悪うござりますが、貴下様あなたさま思召おぼしめしで、)と至って慇懃いんぎんです。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴下様あなたさま、もうこれ布子から単衣ひとえものと飛びまする処を、今日こんにちあたりはどういたして、また襯衣しゃつ股引ももひきなどを貴下様、下女の宿下り見まするように、古葛籠ふるつづら引覆ひっくりかえしますような事でござりまして
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)