貧困人ひんこんにん)” の例文
かしつかはせし者はなきやと有に道庵は暫時しばしかんがへ別に是ぞと申者も御座なく候へども貧困人ひんこんにんは三四人迄出入致し申候其者の名前一人は先妻せんさいをひ源次郎と申只今本郷金助きんすけ町に罷り在當年四十五六歳に相なり家内困窮こんきうには候へども正直しやうぢき者にて金子貸遣かしつかはし候ても約束やくそくの時日には屹度きつと返濟へんさい致し殊に當時御小人目付を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)