讃詞さんじ)” の例文
呉羽之介は両人の口を揃えた讃詞さんじに、我が身を讃えられたよりもよろこばしく、いそいそとしてお春に云うのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
親類というものからも、出入でいりというものからも、お手柄でございましたという讃詞さんじと、張込んだ祝いものがくる。そこで、母の勢力が増して強くなった。
こんな清教徒ピュリタン渇仰かつごうを、もろもろの讃詞さんじと共に踏んで立った貞奴の得意さはどれほどであったろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
しかし又あまり大仰な片里の讃詞さんじが、半信半疑にも聴きなされもしたのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)