譫語うわこと)” の例文
人の好い医者を頼んで見て貰うと、傷寒しょうかんだと云った。それは熱が高いので、譫語うわことに「こら待て」だの「逃がすものか」だのと叫んだからである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
根津の清水の花壇の中へうずめたなどゝしゃべり立てるに、奉公人たちはなんだか様子の分らぬ事ゆえ、たゞ馬鹿な譫語うわことをいうと思っておりましたが、伴藏の腹の中では
事に依ったらこっちは病人の譫語うわことを気にして、子供らしく恐れているのかも知れない。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
手術が終った二十一日の夜は譫語うわことが云いたくて困った。これもめずらしい経験です。
断末魔の譫語うわことだったかも知れません。
それにあの男の作は癲癇てんかんみの譫語うわことに過ぎない。Gorkiゴルキイ は放浪生活にあこがれた作ばかりをしていて、社会の秩序を踏み附けている。これも危険である。
沈黙の塔 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
医「はい/\初めまして、何か急病人の御様子、ハヽアお熱で、変な譫語うわことなどを云うと」