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うわこと
ふりがな文庫
“
譫語
(
うわこと
)” の例文
人の好い医者を頼んで見て貰うと、
傷寒
(
しょうかん
)
だと云った。それは熱が高いので、
譫語
(
うわこと
)
に「こら待て」だの「逃がすものか」だのと叫んだからである。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
根津の清水の花壇の中へ
埋
(
うず
)
めたなどゝ
喋
(
しゃべ
)
り立てるに、奉公人たちは
何
(
なん
)
だか様子の分らぬ事ゆえ、
只
(
たゞ
)
馬鹿な
譫語
(
うわこと
)
をいうと思っておりましたが、伴藏の腹の中では
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
事に依ったらこっちは病人の
譫語
(
うわこと
)
を気にして、子供らしく恐れているのかも知れない。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
手術が終った二十一日の夜は
譫語
(
うわこと
)
が云いたくて困った。これもめずらしい経験です。
獄中への手紙:05 一九三八年(昭和十三年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
断末魔の
譫語
(
うわこと
)
だったかも知れません。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
それにあの男の作は
癲癇
(
てんかん
)
病
(
や
)
みの
譫語
(
うわこと
)
に過ぎない。
Gorki
(
ゴルキイ
)
は放浪生活にあこがれた作ばかりをしていて、社会の秩序を踏み附けている。これも危険である。
沈黙の塔
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
医「はい/\初めまして、何か急病人の御様子、ハヽアお熱で、変な
譫語
(
うわこと
)
などを云うと」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“譫語”の意味
《名詞》
譫 語(せんご)
筋道の立たない言葉。
(出典:Wiktionary)
譫
漢検1級
部首:⾔
20画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“譫”で始まる語句
譫言
譫妄
譫
譫事
譫話
譫呆様
譫忘状態