しょう)” の例文
新字:
少し話が横道へ外れたようだが、己が如何いかにファナティックな性質であるかをしょうするために、ちょいとの一事を書き加えて置くのである。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
売る者があっても買うものがなければ事はむわけである。図書出版の殷盛いんせいは購求者の多きをしょうするもの。これ今の世において見る不可思議中の不可思議ではないか。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)