トップ
>
謹聴
>
きんちょう
ふりがな文庫
“
謹聴
(
きんちょう
)” の例文
こんな聖人に真面目にお礼を云われたら、気の毒になって、赤面しそうなものだが狸も赤シャツも真面目に
謹聴
(
きんちょう
)
しているばかりだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
青年の態度からは次第に
反抗
(
はんこう
)
の色が消えて、ようやく
謹聴
(
きんちょう
)
の様子に変って来る。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
渠
(
かれ
)
は再び横になりて
謹聴
(
きんちょう
)
せり。学生は
一笑
(
いっしょう
)
して
後
(
のち
)
件
(
くだん
)
の
譚
(
はなし
)
を続けたり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
教員たちは数列に並んで鳴りを静めて
謹聴
(
きんちょう
)
している。
志多見
(
したみ
)
という所の校長は県の教育界でも有名な老教員だが、銀のような白い
髯
(
ひげ
)
をなでながら、
切口上
(
きりこうじょう
)
で、義務とでも思っているような質問をした。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「
謹聴
(
きんちょう
)
の約束じゃないか。まあ聴き給えよ。見ると
赤飯
(
こわめし
)
だ。」
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「その
謹聴
(
きんちょう
)
のきんの字は現金のきんの字だろう。」
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“謹聴”の意味
《名詞》
謹聴(きんちょう)
相手の話しを謹んで聞くこと。拝聴。
(出典:Wiktionary)
謹
常用漢字
中学
部首:⾔
17画
聴
常用漢字
中学
部首:⽿
17画
“謹聴”で始まる語句
謹聴々々