“言痛”の読み方と例文
読み方割合
こちた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人言ひとごとをしげみ言痛こちたみおのがにいまだわたらぬ朝川あさかはわたる 〔巻二・一一六〕 但馬皇女
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
となりびと日ごと言痛こちたしくれなゐの椿も藪に落ちそめにけり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
但馬皇女たじまのひめみこ(天武天皇皇女)が穂積皇子ほづみのみこ(天武天皇第五皇子)を慕われた歌があって、「秋の田の穂向ほむきのよれる片寄りに君に寄りなな言痛こちたかりとも」(巻二・一一四)の如き歌もある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)