“解番”の読み方と例文
読み方割合
げばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——禁裡大番きんりおおばんの武者、美濃国の住人土岐左近頼兼ときさこんよりかねと申すもの。この正月にて解番げばんとなりしゆえ、国元へまかり帰る途中でおざる」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうか。だが上杉殿は、先ごろ六波羅解番げばん(解任)となって、鎌倉表へ帰府したはず。……すると近日、いとし子の顔を見られるのじゃな」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都で二年余の禁門大番をつとめおえ、まずは執権高時の御病気伺いなどもすまし、それから郷里上野こうずけ世良田せらだへ帰ろうという急がぬ解番げばんのからだなので、つい引きとめられていたらしい。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)