角行燈かくあんどう)” の例文
新字:角行灯
其処そこへこう陣取りまして、五六けん離れたところに、その女郎屋の主人が居る。矢張やはり同じように釣棹つりざおを沢山やって、角行燈かくあんどうをつけてたそうです。
夜釣の怪 (新字新仮名) / 池田輝方(著)
長くもない町をつくして、やがて駅尽頭しゅくはずれかどに来ると、冬を怨む枯柳が殆ど枝ばかりで垂れているかたわらに、千客万来と記した角行燈かくあんどうを懸けて、暖簾のれんに柳屋と染め抜いた小料理屋があった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)