視開みひら)” の例文
寐入ッたのかと思えばそうでもなく、眼はパッチリ視開みひらいている、その癖静まり返ッていて身動きをもしない。やがて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
忿怒ふんどの面火玉のごとくし逆釣ったる目を一段視開みひらき、畜生、のっそり、くたばれ、と大喝すれば十兵衛驚き、振り向く途端にまっ向より岩も裂けよと打ち下すは
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)