見山けんざん)” の例文
長男はやはり吉兵衛と名のったが、のち剃髪ていはつして八隅見山けんざんといった。二男は七郎右衛門、三男は次郎太夫、四男は八兵衛、五男がすなわち数馬である。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
講釈師見山けんざんが、田宮坊太郎の先祖を「北朝の忠臣」なんて臆面もなくやったり、浪花節の燕月えんげつが「テームス河の上流に於て、海の藻屑と消え果てたり」なんて、新人ってうなるのを聴いて
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
「号を見山けんざんと申される」