見守まも)” の例文
いままで見守まもつてゐた火のますます衰へかけてゐる暖爐から目を移して、窓の外を見ると、その硝子ごしに見える黒い枝にまだ二つ三つしがみついてゐる枯葉がひらひら動きながら
生者と死者 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
后は王の寵愛を受くる時、常に其石像を見守まもりし由に候。
遠つ世の夢路に会ひし人かとも名も変りゐる梅王を見守まも
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
陽の光こほしきあまり縁に出で空とぶ雲の行末を見守まも
枕上浮雲 (新字旧仮名) / 河上肇(著)