“襦子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅす50.0%
しゆす16.7%
れんじ16.7%
サティン16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤井は角刈の素頭で、まがいもののラッコの衿をつけたインバネスの片袖を肩へはねあげ、糸目のたった襦子しゅす足袋の足を片組みにして
乳房 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
黒い黒いフランス襦子しゆすの支那服を長く身につけ、ヒスイの入歯をチラチラのぞくその桃白の下衣にその豊富なあでやかさを包む花麗春嬢。
上海の絵本 (新字旧仮名) / 三岸好太郎(著)
てめえが金吾をかくまっていたことは、この春、おれもたしかに茶の間の襦子れんじ窓から見届けていた。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
空は水色の襦子サティンを張ったよう
心の飛沫 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)