トップ
>
『心の飛沫』
ふりがな文庫
『
心の飛沫
(
こころのひまつ
)
』
胡坐 ああ草原に出で ゆっくりと楡の木蔭 我が初夏の胡坐を組もう。 空は水色の襦子を張ったよう 白雲が湧いては消え湧いては消え 飽きない自然の模様を描く。 遠くに泉でもあるか 清らかな風のふくこと! 私は、蟻の這い廻る老いた幹に頭を靠せ 牧 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「婦人世界」1924(大正13)年6月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
耀
(
ひかり
)
襦子
(
サティン
)
靠
(
よ
)