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襤褸切
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ぼろき
ふりがな文庫
“
襤褸切
(
ぼろき
)” の例文
母親のお樂は、自分の腕の中に、一と
塊
(
かたまり
)
の
襤褸切
(
ぼろき
)
れのやうに崩折れるお菊を搖ぶり乍ら、全身に血潮を浴びて、半狂亂に叫び立てるのでした。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一方に臓腑は腹の皮と一緒に
襤褸切
(
ぼろき
)
れを見るように黒ずみ縮んでピシャンコになってしまい、
肋骨
(
あばらぼね
)
や、手足の骨が白々と露われて、毛の粘り付いた
恥骨
(
ちこつ
)
のみが高やかに
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
母親のお楽は、自分の腕の中に、一と
塊
(
かたまり
)
の
襤褸切
(
ぼろき
)
れのように
崩折
(
くずお
)
れるお菊を揺すぶりながら、全身に血潮を浴びて、半狂乱に叫び立てるのでした。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は飛んで出ると、宵闇の中に、
襤褸切
(
ぼろき
)
れのように
佇
(
たたず
)
む中老人を引入れました。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は飛んで出ると、宵闇の中に、
襤褸切
(
ぼろき
)
れのやうに
佇
(
たゝず
)
む中老人を引入れました。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
襤
漢検1級
部首:⾐
19画
褸
漢検1級
部首:⾐
16画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“襤褸”で始まる語句
襤褸
襤褸屑
襤褸片
襤褸布
襤褸錦
襤褸屋
襤褸布団
襤褸船
襤褸巾
襤褸市