“襟筋”の読み方と例文
読み方割合
えりすじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、いつの間にか頭を刈ってしまった理髪師が、私の襟筋えりすじるべくシャボンの泡をなすり付けたのであった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
乱数盤が、かたりと床に落ちると、数十本の乱片がそこらにみだれ散った。烈しい呼吸が、私の襟筋えりすじをかすめた。私は背筋を硬くして、じっと暗号書を見つめていた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
しかし彼がそこをまたごうとした時、ビグルナイユは荒々しく彼の襟筋えりすじをつかんだ。