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被成候
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なされさふらふ
世に
生業も数多く候に、優き優き御心根にもふさはしからぬ
然やうの道に
御入り
被成候までに、世間は
鬼々しく
御前様を苦め
申候か。
御見上げ申すも心細く存ぜられ候へば、折角御養生
被遊、何は
措きても御身は大切に
御厭ひ
被成候やう、くれぐれも念じ
上候。
返す返すも
悔き熱海の
御別の後の思、又いつぞや
田鶴見子爵の邸内にて図らぬ
御見致候而来の胸の内、
其後途中にて
御変り
被成候荒尾様に
御目に懸り、しみじみ
御物語致候事など