行年ゆくとし)” の例文
しかるに二つある物は前の季に用る行年ゆくとしをとらんためなればこの理近かるべしといへるもあり、されども玄札老功たり既にする時は如何いかんとも春たるべしといふもありけり
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
行年ゆくとしやかたみに留守の妻と我
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
行年ゆくとしとなりうらやむ人の声
自選 荷風百句 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
行年ゆくとしや歴史の中に今われあり
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)